私の好きな宝塚~理不尽な世界
宝塚の魅力のひとつには、理不尽な人事が挙げられるのではないかと思う。
トップスターというのは、必ずしも実力と人気のあるジェンヌがなるものでもない。
言い換えると、実力と人気が備わっていてもトップになれるとは限らない。
これは、現実を生きる私たちとも重なる部分が大きい。
実力があり人望があっても、評価を得られなければ上には行けない。
運がなかったためにチャンスをものにできないこともあれば、逆に大して実力のない奴が運よくチャンスをものにして成功することもある。
宝塚の人事は、時に露骨にお金やコネのにおいを感じことがある。
ファンの憶測にしては妙にリアルなそういったにおいを感じることは、まぁ、ある。
そんな世界の中で「トップになりたい!」ともがき、努力し続け、時に夢破れても「幸せでした!」と卒業していく…
そんな彼女たちの姿を見て応援するなという方が難しい。
「宝塚が好き」と言うと「あぁ、夢の世界に浸っちゃう人なのね〜」と思われがちだし、
実際、ファンも「夢のような舞台を見ると現実逃避できるから好き」という風に宝塚の魅力を語る人が多い。
しかし、私は楽しいのは夢の世界だけじゃない!と言いたい。
夢のない現実世界の部分だって魅力のひとつである。
ちなみに、私は今、雪組2番手・望海風斗さんの大ファンだ。
2番手羽は背負ったもののトップになれるかどうか、若干ハラハラさせてくれるところ含め、
私はだいもんが大好きだ!
理不尽な世界に負けず、いつかはトップになってもらいたい。