タマデミー賞を宝塚でもやってみた!2017
はじめに…
★大好きなラジオ番組「タマフル(略称)」で年末行われる「タマデミー賞」を宝塚でやったらどうなるんだ?と自分でも考えてみました。
★しかし、いざやってみてわかったことは、これヅカオタの意見を集約して受賞者を決めるっていうのはまず無理だな、ということ。
★みんな違う贔屓が居て、5組それぞれ違った魅力がある。そんなわけで、投票形式にしたら血で血を洗う争いになるのは目に見えている。
★なので、私は完全に自分の主観のみで選びました。「でも、今年これが受賞しないのはおかしいよな〜〜」といった気遣いや葛藤は全て排除しました。
★私が今年見た宝塚公演は以下ポスターの通りです。贔屓・望海風斗さんがトップになった&好きジェンヌの退団が相次いだこともあり、例年より偏りのある観劇となってしまいました…ぶっちゃけ雪宙ばっかりです。
★2人以上は同時受賞となります。
それでは、今年の受賞者は〜〜?!
ベストガイ部門
★『All for One』~ダルタニアンと太陽王~より、美弥 るりか演じる、アラミス神父
個人的にこの美弥ちゃんが好きすぎた。『1789』アルトワ伯以来のヒットでした。
★『王妃の館 -Château de la Reine-』より、真風涼帆演じる、ルイ14世
「余は~」の一人称が、今でも真風ボイスで脳内再生可能な圧倒的存在感。
ベストガール部門
(タマフルではベストガール部門一本なのですが、今年の宝塚はこんなかんじかな?と"レディ"と"マダム"を設けてみました)
★真彩希帆
今年はとにかく真彩希帆にやられまくった一年(というかここ数カ月)だったので、もう真彩希帆という人物単体での受賞としました。ええ、頭おかしいのはわかってます。
ベストレディ部門
★『神々の土地』より、伶美うらら演じる、大公妃イリナ(イレーネ)
大好きなうらら最後の役。第二の主人公と言っても差支えない役どころで、なにより本当に美しかった。
ベストマダム部門
★『神々の土地』より、凛城きら演じる、皇后アレクサンドラ
りんきらはとにかく顔力が素晴らしかった。あの不機嫌な表情は一級品で皇后の厳しくつらい人生をそれだけで表現していました。
★『神々の土地』より、純矢ちとせ演じる、ジナイーダ・ユスポワ
せーこのマダム喋りが好きすぎるんですよ…。『神々の土地』から受賞させすぎなんだけど、どーーっしても外せなかった。
☆コメント:ウエクミ先生の娘役使いの上手さ、書き上げる女性キャラがいかに魅力に溢れているかがうかがえるラインナップとなりました。
最低=最高悪役 部門
★『神々の土地』より、愛月ひかる演じる、ラスプーチン
★『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』より、礼真琴演じる、ムケーシュ
★『琥珀色の雨にぬれて』より、望海風斗演じる、クロード・ドゥ・ベルナール
・まあ、ラスプーチンが断トツなのかなぁ~と思いつつ、ムケーシュが好きすぎて外せなかった…。
・この賞は基本クズに贈られる賞なので、どーーしても最近クズ役続き、かつクズが超映える望海風斗に受賞させたかった望海オタの執念。2016年だったらドン・ジュアンとジェラ山に断トツ捧げたかった気持ちも込めて。アカデミー賞もそういうとこあるじゃん??(開き直り)
ベスト新人賞
★『幕末太陽傳』で、呑み込みの金坊を演じた、鳳華はるな
冒頭に出てくる顔真っ赤な酔っ払いです。ショーでは、長身ハンサムダンサーに変貌するギャップも素晴らしかった。我が家では今でも「え、これ、かっこいいの酔っ払いの子??」などと呼称されています。
ベストオープニング部門
★『幕末太陽傳』
たったら~♪というお江戸でござる風BGMと共に相模屋の面々が勢ぞろいする場面で受賞。ちぎみゆ退団公演なのもあいまって「今の雪組最高かよ…」と筆者が号泣した場面である。
★『“D”ramatic S!』(全ツ)
幕開き、ちぎみゆ退団の喪失感を吹き飛ばすが如く「Yeahhhhhh〜〜!!」と気合い入れする望海風斗さんが受賞。
☆ちなみに、2015年だったら花組『新源氏物語』に贈りたいです。
ベスト・エンディング部門
★『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~
天国シーンで受賞。この場面を最後に入れたウエクミ先生の心意気にも涙。
2017年宝塚流行語大賞
★『All for One』『SUPER VOYAGER!』より、「壁ドン」
これはただ単に頻出単語だったなと。個人的にはあんまり効果的に使われてはない気がしますが。
★『幕末太陽傳』より、咲妃みゆ演じる、おそめの「た・の・む・よぉ~」
我が家のグループLINEにて流行った言葉。ちぎさんの返し含めて楽しみなシーンでした。
★真麻希帆さんの「残念なり」
またしても、真彩希帆さんが本人として受賞。しかもスカステ企画ですらないという。かんぽ生命さん、ありがとう。
ベストサントラ部門
★『“D”ramatic S!』(全ツ)
ここ数日のリリースであるが、もうすでにデータが擦り切れそうなほど聴いているので。
ベストダンス部門
★『SUPER VOYAGER!』より、「海の見える街」
ララランド風の場面。男女ともに雪組のダンサーが勢ぞろいでダンサー好きとしてはまじで体温上がるぐらい興奮する場面でした。振付の三井聡先生、本当にありがとう。
勝手に創設!ベスト祭り部門
★『VIVA! FESTA!』より、YOSAKOI ソーラン(ソーラン節 )
どぉぉおしてもソーラン節に受賞させたく勝手に創設。
☆中日公演を入れてもいいなら、『星逢一夜』星逢の祭と『ラ』燃えろ!エスメラルダ!!を受賞させたくもある。
勝手に創設!審査員特別賞
★朝夏まなとサヨナラショー
お披露目の『王家に捧ぐ歌』(しかも衣装本物)に始まり、『Shakespeare』
の「♪この世界はひとつの劇場 人は誰もがみな役者」という歌詞で締める。完璧かよ!!!こんなに完璧な構成のサヨナラショーは初めて観ました。
総評
★『All for One』がほぼ受賞してないのが不満ですね(自分でやっといて)。個人的には、「ポリティカル・コレクトネス賞」とか捧げたいです。
ルイ14世を「ホモ」でなく「男好き」と呼称したり、いわゆる"ホモ"ネタギャグを引っ張らないようルイ14世の正体を早めに明かしたり。
さすが小池修一郎!こんなところもしっかり押さえてる!とリスペクトを新たにした次第です。
私は『王妃の館』のクレヨンちゃん扱いにもちょっとやだみを感じていますし。来年、『誠の群像』も控えてるわけですし(贔屓の公演なんだよぁ…つらい)。大事なことだと思います。
★思った以上に『神々の土地』が強かった。それだけ、キャラクターとキャスティングが素晴らしい作品だったんだなぁ、と再確認しました。
★「ベストテーマソング部門」「ベストドレス部門」「ベストシャンシャン部門」とか創設したいです。
★こういうランキング形式ではない賞を考えるのは、作品毎のMVPをまとめて讃えられるかのようですごく楽しかったです!
★また来年もやりたいなぁ〜。