雪組公演「ひかりふる路」感想

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望海風斗と真彩希帆の大劇場お披露目公演なわけですが、 とりあえず私のスタンスから述べておきますと…、

ありがとう生田くん。

生田くんは天才。

望海風斗と真彩希帆、2人の資質を最大限生かしつつ、作品としてのクオリティも高い!っていうのは宝塚を観てきた9年間の中でも本当貴重な体験をさせてもらいましたって感じで。とにかく「すばらしいお披露目公演をありがとう!」って思います。

 

主人公がロベス・ピエール

まず、主人公がロベス・ピエールの公演やりますと聞いた時点で「これどうするんだ?」って思いよね。 こちとらヅカオタ、ミュージカルオタを相手に、ただただかっこいい政治家ロベス・ピエールを描くのは無理があると思うんですよ。 我々にとってフランス革命は必修科目みたいなところありますからね。「どの側面からロベス・ピエールを描くんだ?」ぐらいの期待はしてるわけで。

結果、「ひかりふる路」がどういう作品だったかというと、革命に狂っていくロベスピエールを周囲の人物たちがなんとか"此方"へ引き戻そうとする話、になっていました。 つまり、ダントン(二番手・彩風咲奈)やマリー・アンヌ(トップ娘役・真彩希帆)たちが、ロベス・ピエール(トップスター・望海風斗)を愛するあまり命がけで救い出そうとする話なんですよ。 現在の雪組にぴったりな図式だなと。

 

姫系トップ・望海風斗

方々で「望海さんは姫系トップと言われるようになりましたが、私はこの説(?)をとても推しています。

以前、福田里香先生がラジオ番組「タマフル(略称)」で語ったチーム男子論の中に「チーム男子の中核には姫系の人が居るとよい」といった発言がありました。

ここでいう"姫系"とは、本人の魅力のために勝手に人が集まってきちゃうような人、こちらから手を差し伸べたくなってしまうような人。「俺についてこい!」とぐいぐい引っ張るリーダータイプではない。福田先生は、『七人の侍』の勘兵衛を例に挙げられています。

そんな姫系トップ望海風斗のお披露目にこのロベスピエールを当ててくるあたり、生田くんほんと望海さんのこと好きだよね…、わかるわかるよその気持ち…。

 

各キャラクター評

そこに、真彩希帆をナイフ持ったヒロインとして配置するのも最高。

 なんといっても「葛藤と焦燥」でしたっけ?要は愛する人を殺すなんてできないわああああ」ソングです。あれはね。こんなこと言ったらいけないかもしれないですが新妻聖子級の人材が宝塚に現れた!」と思ってしまいました。 

ただね!私は言いたい。ここ真彩希帆ちゃんオペラロックしちゃうところですが…

 

後ろで彩凪翔さんがすごくイイ芝居しています!

彩凪翔さん演じるロラン夫人は、毅然とした態度で処刑に臨んだひとりと言われています。このシーン、他の処刑者は怯えた表情で無理やり断頭台へ押しやられ行くのですが、彩凪ロラン夫人は警備兵をにらみつけ、自ら断頭台へ歩みを進めます。ここ最高だし男役・彩凪翔がキャスティングされた甲斐があったなぁと思う芝居です。

 

にしても、ダントン文句なしにかっこよかったな〜〜。たぶん、この話で普通に主人公(=かっこいい英雄)を立てようと思ったらダントンが主人公だよね。つまり、まさに二番手が演るにふさわしい役。生田くんありがとう。

今回の公演、芝居もショーも彩風さんはオラオラさせられていてみんなの見たい彩風咲奈!をかんじました。

正直、望海ファンとしては「二番手咲ちゃんかよ…頭身的に横並びキツイじゃねぇか…」と思ってたんですが、今回のマクシムとジョルジュの身長差最高だよね!!!

やっぱり生田くんは天才(リフレイン)

 

変化する雪組

なににビックリしたって雪組子のコーラスがまじで綺麗になってた!

本当パワーアップしてて、こんなことは以前通ってた頃の9年前の雪組でももちろんなかったことで!そこの変化に、組子たちの歌うまトップコンビを盛り立てたい!という気持ちが感じられて、本当、ともすると泣いちゃうよね。

 

ハッピーエンド?バッドエンド?

私は「ひかりふる路」、ハッピーエンドだと思っております。
そもそも「お披露目公演なのにバッドエンドってどうなの?」とのツイートを見て、え!?「ひかりふる路」ってバッドエンドなんだ!?と驚いたクチです。
まぁ、たしかにラストでロベス・ピエールとマリー・アンヌの二人は死別するわけだから、ハッピーかバッドかと問われればバッドかもしれない。

二人は結婚し、子供を生み育て、生涯を共にすることはなかったのだから。


でも、ロベス・ピエールの人生として、あれだけの粛清をして、不幸にも正気に戻ってしまい、それでも最期には許す心、愛する心を取り戻せた。愛する人と愛情を確認して最期を迎えることができた、ってめっちゃ幸せで救いのある話だと思うんですよ。
ロベス・ピエールに残された最後の救いはマリー・アンヌへの許しだけだと思うんです。
だから私、「あの女を逃してしまいました」「それで、その女は今どこにいる!?」ラスト牢獄のシーンはいつも平常心で見ていられないんです。
あそこでロベス・ピエールが「てめぇこの野郎!」とばかりにマリー・アンヌを罵れば、かなり白けるんですけど。(それこそ「もう、どうしようもないわ…」cv真彩希帆)
ロベス・ピエールはここで「教えてくれ…君と僕との間に真実と呼べるものがあったのか?」と問いかけるわけです。
マリー・アンヌの愛を得られたことも一つの大きな救いです。でも、それ以上に自分以上に思いやり愛せる他者を得られたことが大きな幸せだと思うのです。

ほら、やっぱりハッピーなエンドじゃないですか?

 

タマデミー賞を宝塚でもやってみた!2017

はじめに…

★大好きなラジオ番組「タマフル(略称)」で年末行われる「タマデミー賞」を宝塚でやったらどうなるんだ?と自分でも考えてみました。
★しかし、いざやってみてわかったことは、これヅカオタの意見を集約して受賞者を決めるっていうのはまず無理だな、ということ。
★みんな違う贔屓が居て、5組それぞれ違った魅力がある。そんなわけで、投票形式にしたら血で血を洗う争いになるのは目に見えている。
★なので、私は完全に自分の主観のみで選びました。「でも、今年これが受賞しないのはおかしいよな〜〜」といった気遣いや葛藤は全て排除しました。
★私が今年見た宝塚公演は以下ポスターの通りです。贔屓・望海風斗さんがトップになった&好きジェンヌの退団が相次いだこともあり、例年より偏りのある観劇となってしまいました…ぶっちゃけ雪宙ばっかりです。

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★2人以上は同時受賞となります。

 

それでは、今年の受賞者は〜〜?!

 

 

ベストガイ部門

★『All for One』~ダルタニアンと太陽王より、美弥 るりか演じる、アラミス神父
個人的にこの美弥ちゃんが好きすぎた。『1789』アルトワ伯以来のヒットでした。

★『王妃の館 -Château de la Reine-』より、真風涼帆演じる、ルイ14世
「余は~」の一人称が、今でも真風ボイスで脳内再生可能な圧倒的存在感。

 

ベストガール部門

(タマフルではベストガール部門一本なのですが、今年の宝塚はこんなかんじかな?と"レディ"と"マダム"を設けてみました)

★真彩希帆
今年はとにかく真彩希帆にやられまくった一年(というかここ数カ月)だったので、もう真彩希帆という人物単体での受賞としました。ええ、頭おかしいのはわかってます。

ベストレディ部門

★『神々の土地』より、伶美うらら演じる、大公妃イリナ(イレーネ)

大好きなうらら最後の役。第二の主人公と言っても差支えない役どころで、なにより本当に美しかった。 

ベストマダム部門

★『神々の土地』より、凛城きら演じる、皇后アレクサンドラ
りんきらはとにかく顔力が素晴らしかった。あの不機嫌な表情一級品で皇后の厳しくつらい人生をそれだけで表現していました。


★『神々の土地』より、純矢ちとせ演じる、ジナイーダ・ユスポワ
せーこのマダム喋りが好きすぎるんですよ…。『神々の土地』から受賞させすぎなんだけど、どーーっしても外せなかった。

☆コメント:ウエクミ先生の娘役使いの上手さ、書き上げる女性キャラがいかに魅力に溢れているかがうかがえるラインナップとなりました。

 

最低=最高悪役 部門

★『神々の土地』より、愛月ひかる演じる、ラスプーチン
★『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』より、礼真琴演じる、ムケーシュ
★『琥珀色の雨にぬれて』より、望海風斗演じる、クロード・ドゥ・ベルナール
・まあ、ラスプーチンが断トツなのかなぁ~と思いつつ、ムケーシュが好きすぎて外せなかった…。
・この賞は基本クズに贈られる賞ので、どーーしても最近クズ役続き、かつクズが超映える望海風斗に受賞させたかった望海オタの執念。2016年だったらドン・ジュアンジェラ山に断トツ捧げたかった気持ちも込めて。アカデミー賞もそういうとこあるじゃん??(開き直り)

 

ベスト新人賞

★『幕末太陽傳で、呑み込みの金坊を演じた、鳳華はるな
冒頭に出てくる顔真っ赤な酔っ払いです。ショーでは、長身ハンサムダンサーに変貌するギャップも素晴らしかった。我が家では今でも「え、これ、かっこいいの酔っ払いの子??」などと呼称されています。 

 

ベストオープニング部門

幕末太陽傳
たったら~♪というお江戸でござる風BGMと共に相模屋の面々が勢ぞろいする場面で受賞。ちぎみゆ退団公演なのもあいまって「今の雪組最高かよ…」と筆者が号泣した場面である。

 

『“D”ramatic S!』(全ツ)
幕開き、ちぎみゆ退団の喪失感を吹き飛ばすが如く「Yeahhhhhh〜〜!!」と気合い入れする望海風斗さんが受賞。
☆ちなみに、2015年だったら花組『新源氏物語に贈りたいです。

 

ベスト・エンディング部門

『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~
天国シーンで受賞。この場面を最後に入れたウエクミ先生の心意気にも涙。

 

2017年宝塚流行語大賞

★『All for One』『SUPER VOYAGER!』より、「壁ドン」
これはただ単に頻出単語だったなと。個人的にはあんまり効果的に使われてはない気がしますが。

★『幕末太陽傳より、咲妃みゆ演じる、おそめの「た・の・む・よぉ~」
我が家のグループLINEにて流行った言葉。ちぎさんの返し含めて楽しみなシーンでした。

★真麻希帆さんの「残念なり」
またしても、真彩希帆さんが本人として受賞。しかもスカステ企画ですらないという。かんぽ生命さん、ありがとう。

 

ベストサントラ部門

★『“D”ramatic S!』(全ツ)
ここ数日のリリースであるが、もうすでにデータが擦り切れそうなほど聴いているので。

ベストダンス部門

★『SUPER VOYAGER!』より、「海の見える街」
ララランド風の場面。男女ともに雪組のダンサーが勢ぞろいでダンサー好きとしてはまじで体温上がるぐらい興奮する場面でした。振付の三井聡先生、本当にありがとう。

 

勝手に創設!ベスト祭り部門

★『VIVA! FESTA!』より、YOSAKOI ソーラン(ソーラン節 )
どぉぉおしてもソーラン節に受賞させたく勝手に創設。
☆中日公演を入れてもいいなら、『星逢一夜』星逢の祭『ラ』燃えろ!エスメラルダ!!を受賞させたくもある。

 

勝手に創設!審査員特別賞

朝夏まなとサヨナラショー
お披露目の『王家に捧ぐ歌』(しかも衣装本物)に始まり、Shakespeare
「♪この世界はひとつの劇場 人は誰もがみな役者」という歌詞で締める。完璧かよ!!!こんなに完璧な構成のサヨナラショーは初めて観ました。

 

総評

『All for One』がほぼ受賞してないのが不満ですね(自分でやっといて)。個人的には、ポリティカル・コレクトネス賞」とか捧げたいです。

 ルイ14世を「ホモ」でなく「男好き」と呼称したり、いわゆる"ホモ"ネタギャグを引っ張らないようルイ14世の正体を早めに明かしたり。

 さすが小池修一郎こんなところもしっかり押さえてる!とリスペクトを新たにした次第です。

 私は『王妃の館』のクレヨンちゃん扱いにもちょっとやだみを感じていますし。来年、『誠の群像』も控えてるわけですし(贔屓の公演なんだよぁ…つらい)。大事なことだと思います。


★思った以上に『神々の土地』が強かった。それだけ、キャラクターとキャスティングが素晴らしい作品だったんだなぁ、と再確認しました。


「ベストテーマソング部門」「ベストドレス部門」「ベストシャンシャン部門」とか創設したいです。


★こういうランキング形式ではない賞を考えるのは、作品毎のMVPをまとめて讃えられるかのようですごく楽しかったです!


★また来年もやりたいなぁ〜。

化粧と私〜なぜ化粧をするのか〜

 私が化粧をはじめたのは遅めで、大学1年生の夏頃だった。

 それまではどちらかというとアンチ化粧寄りの価値観で、周りの女子たちがいっせいに下手くそな化粧をしはじめるのを怪訝な顔をして見ていた。

厚塗りのファンデーション、浮きまくりのチーク。それらを見て私は「こうはなりたくない」と思い、スッピンのまま通学する日々を送っていた。

 私としては、そういった自分の個性を大切にする価値観を誇らしく思っていたが、そんな私に母は何度も「大学生にもなったんだから、お化粧ぐらいしなさいよ…」と語りかけてきた。

ついこの間まで(高校生時代)は「若い頃に化粧なんかすると肌が荒れるよ!今はしなくて十分!」って散々言ってきた大人がいきなり手のひら返してきたのだ。

ちなみに、私の通う高校は化粧もピアスもOKだった。高校時代も、自ら選択してスッピンで生きていた。選択的スッピンだった。

 母の言葉に「同期たちみたく不慣れな化粧顔をさらして歩きたくない」と返すと、母は「でも、あんた就活はじまったら絶対化粧するわけでしょ?今、化粧の下手な子たちはそのころ上達してるけど、あんたはその時になっても下手くそだよ?」と。

正論だ、とその時は思った。

それから、はじめてアイシャドウを買い、眉毛を描き、アイラインを引き…徐々に化粧をするようになると、変化が起こり出した。周囲からの扱いが変わったのだ。

うまく言えないが、それまで“そこに存在する人間”的な扱いだったのが、若干かわいい女の子”扱いへと傾き始めたのだ。

しかし、これは化粧により実際にかわいくなったからではない。なぜそう言い切れるかというと、私の化粧の下手さは”塗りすぎる”ではなく”薄すぎる”タイプだったからだ。

実際に対面すれば化粧をしていることはわかるが、写真を撮れば化粧の効果は無に帰す。顔自体はスッピンのころとさほど変わらなかっただろう。それでも、周囲からの扱いが変わったのだ。

これが、男の子からの扱いが変わったの♡といった話ならわかりやすいのだが、男子からだけではなく女子からの扱いも明らかに変わったのだ。ていうか、なんなら女子からの扱いの方が変化が大きかったのだ。なんというか、私がかわいい女であること前提で話をされることが増えた。

そして、服装にも気を使うようになると近所のおばさんから「ほんと女の子になったよねぇ!」と言われた。この時、私は正直うれしかった。

 

 "かわいい女の子"という土俵に上がった途端、一定のかわいい評価がもらえたのだ。

これは、雰囲気イケメンにも同じことが言えると思う。彼らは目鼻立ちはイケメンではないものの、「オシャレをする」というイケメンの土俵に上がっているからイケメン偏差値が10ほど上がるのだ。土俵に上がると自動的に偏差値が上がるようになっている。

20歳目前になって、人生で初めてこの土俵効果を体感した私にとって、これは結構な衝撃だった。

それから、色の合わせ方等のセンスが皆無な私は服装よりも化粧に力を入れるようになった。

コンプレックスだらけだった顔が少しずつ変わっていき、周りの女子にも「今日かわいいね」なんて褒められる。

純粋に楽しかった。

 

そんな折、できた彼氏は大の化粧嫌いだった。

私が休日気合いを入れてメイクしていく顔よりも、仕事帰りのほぼスッピン顔の方がいいと言われた。

革命を起こされたレベルの衝撃だった。価値観を根底から覆された。 

この件については、結構な喧嘩をしたりもしたのだが、これを機に私はなんのために化粧してるんだろう?と考えるようにもなった。

 

色々考えた結果、やっぱり一番の理由は自分が楽しいからだった。

よくそんなに自分を偽ってなんの意味があるの?と問う男性が居るが、こっちからすると逆にずっとスッピンで居るけどそれって何か楽しい?と問いたい。

化粧をするとね。楽しいんだよ。

新しいリップやシャドウを買って試して、それが自分にドンピシャだった時の高揚感たるや!
なにより、自分のために時間と知恵をかけるのはこの上なく楽しい!!と知ったから。

別にスッピンを批判するわけではないが、化粧を批判する声には否を唱えたい。

そもそも、なんで自分を偽ることをそんな否定されなきゃいけないのか。「ありの〜ままの〜♪」って歌が流行った時にはあれだけ皆「ありのままでいいわけあるか!」って怒ってたのに。

私は化粧してると楽しくて生活が少し明るくなるの。あなたにもそういうものあるでしょう?

そういうのを知りもしないでドヤ顔でけなされたらまぁ、怒りますよね。

 

 

 

 

 

なぜ『舞音-MANON-』がこんなにも好きなのか

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私、舞音が好きなんですよ

自分でも不思議なくらいに。ちなみに、まさお節ついてはアンチといえるほどに苦手でして…。

前評判もぶっちゃけ良くなかったし、きりやん退団後の月組に思い入れもなかったしで(すみません…)、本当に軽い気持ちでの観劇だったんですがこれがハマってしまって。

 

突き詰めて考えてみた結果、ここまで好きになのは単にみやるりの役”もう一人のシャルル”がちゃんと機能しているからだということに気づきました…。

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 もう一人のシャルル(演・美弥るりか) 

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 公式サイトではこんな役名…、ちょっとこれだと直球すぎて興醒め…(´-`)

 

まぁ、いわゆるロミジュリの”愛”と”死”みたいなもんです。
抽象表現役とでもいいましょうか。
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まぁ、”もう一人のシャルル”は”愛と死”より『風共』の”スカーレットⅡ”に近いのかな…?(ちゃんと宝塚版風共見てない…)

舞音の「もう一人のシャルル」は抽象というか心情表現役ですが、これがちゃんと機能してるんですよ…!

正直、ロミジュリで味をしめたのか宝塚には度々この手の役が出てくるのですが、取って付けたような置き方が多くて…
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例えば『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』の”白と黒の天使”ですが、私には「”愛”と”死”をやりたかっただけ」という風にしか映らなかった…周囲の評判は良かったけどね…。

そんな中、”もう一人のシャルル”はちゃんとシャルルの心情を有意義に表現していたと思います。
舞音のショーが終わって、シャルルはお偉いさんと話しているんだけど心はまだ舞台上をうろついているとか。
離れ離れになって、2人の心が不安定になる中、それでもシャルルの心は独房の舞音に寄り添っているし、舞音もそれを待っているとか。


もうこれ本当個人的な好みの話なんですけど、登場人物の心情はなるべく台詞以外で表現してほしいんですよ。
映画だとこういうの当たり前なんだけど、宝塚ってそうでもないから…。

町山智浩さんが「映画で時制が入れ替わるとなんでも褒めちゃう」ぐらい、その演出が好きなように、私も抽象表現役が上手くハマってるとなんでも褒めちゃうんだと思うんだよね。

そういえば、ロミジュリで一番好きなシーンは仮面舞踏会で愛がロミオとジュリエットを引き合わせる場面だし、一番すきな役は”愛”だし。

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だって舞音は最後にみやるりの言う台詞が良いっつうか”深い”らしいんだけど、私これに関しては「良いこと言ってるようで何も言ってないよな」っていう感想だもん。

別に作品のメッセージが好きってわけでもない

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この後、みやるりがそれっぽいことを言って話は終わります。

 

そんなわけで、たぶん私は今後も抽象表現役が良ければなんでも褒めるんだろうなぁ、と思います。

 まぁ、舞音はアオザイがとにかく好きとか幻想的な場面がとにかく好みとか人間これぐらい好き勝手してる方が良いよね!とかプラスα部分も結構いっぱいあったんですけどね!

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ちゃぴ(愛希れいか)のこの服たまらんとかね!

 

とりあえず私はこれからも舞音を褒め続けるよ!

ピアス=名誉の傷?

小学生、とくに男子小学生はちょっと大きめの傷を名誉の傷かのように誇る傾向にある。

 

男の子「先生、それピアスでしょ?

私「そうだよ」

男の子「それってピアス取ったら穴が空いてるの?

私「そうだね。まぁ、これ言うなればケガだからね

男の子「…痛かった?」

私「まぁ普通に痛かったよ。血ぃ出るし」

男の子「…」

クラスの暴れん坊な彼から羨望のまなざしを感じるのは、私の勘違いだろうか?

【私には】月組 NOBUNAGA−下天の夢−【無理だ】

*この記事は、この作品が好きな人には不快な表現が多いので、該当する人は読まない方がいいです…。

*私の怒りの矛先は演者でなく作り手に向いています。

 

 いやね、私は歴史好きだけど、今回の「NOBUNAGA」には「星逢」のようなディティールや趣は求めてないよ?
むしろ、信長とまさおの親和性のもとどれだけ既存の日本物をぶち壊して面白くしてくれるかってところを期待してたよ。
結果、そういう風にはなっていませんでしたね…。

 

もうとにかく話の筋だけはきちっとしてくれ!
誰がどういう気持ちで動いてるのかは、筋通してくれ!

そんなにこの信長嫌われなきゃいけないキャラクターか!?
なんか気付いたら全然人望ないんだけど。理由は一切不明。


信長だったらあるじゃん!
髑髏を盃にしちゃうとか比叡山焼き討ちとかそういう、極悪非道エピソードには事欠かない人ですよ!織田信長って人は!!
なのにその辺の話は出てこないから、なんでそんなに憎まれるのか全然分からない。
弟殺しのエピソード?
でもこの場面インパクト薄いし、そもそもこの時点で私は退屈で白目剥いてたので印象に残ってない。
あと、兄弟が理不尽に殺されるのはぶっちゃけ歴史あるあるだから、よっぽど力入れて描いてくれないと「はいはい早良親王パターンね」で済む。


あとね。一番解せないところ。

なんで、帰蝶を殺す→演説→みんな信長に心酔、なの?
帰蝶を殺す前に演説じゃだめなの?帰蝶を殺す意味あったアレ?
帰蝶=トップ娘役が無駄死にじゃねぇか!
もうこの辺の展開は本当噴飯物で。
信長に刃を向けてた家臣たちが、あっさり矛を収めちゃうんだけど、そんな「ごめんね☆(てへぺろ)」ぐらいの軽い気持ちで主君を裏切るのこの世界の武将たちは!?
信長といえば裏切りは絶対に許さない系大名じゃん!お前ら全員一族郎党皆殺しだよ!?

この辺で将軍の家臣が「もはや、ついていけない」って言うんだけど、私はこの話についていけないよ!!


それで、最後まさおが歌って幕が下りるから「あぁ…やっと終わった…」と思ったら、宣教師が歌い出したんだよね。

嘘でしょ?この話まだ続くの??


ごめん今の本能寺に比定するんだと思ってたわ…。

いや、確かに場所が本能寺ではなかったけど…もうそんなんさ、言い出したら全部…キリないじゃんこの芝居…。

もう、ずっとこのかんじが続くのね。

なんか気付いたら武将が増えてて、奥さんたちが増えてて、将軍一行が出てきてて…ここはなんの会場なの?こんなに広かったっけ??

何中なの?なにしてる最中なの??

合議中なの?それとも雑談中なの?

誰がウエクミ先生呼んできて……。
もうこれ以上は勘弁してくれ…。・゜・(ノД`)・゜・。

 

あと退団するトップ「人々の希望と恨みを背負って、天下をとる気概のあるものがわしを殺せ!」的なこと言わせといて、誰も殺さないのおかしくない?
自分の役割を担える者が自分を殺して、その座に着けって言ってるんでしょう?
神殺しでしょうここは!次期トップが!
神を殺して新しい世を作るんでいいじゃん!

ていうか、たまきちの役は一体なんなんだ!?

 完全正二番手なんだから、たまきちは「本能寺の変キリシタン黒幕説」に基づいての悪役かと思ってたんだけど、全然違ったな。

そもそも、こいつは信仰心も大してないっぽいし、イコール布教しにきた訳でもないっぽい。

裏切り者の末裔だなんだ言ってたけど、それと信長の件がどう絡むのか、全く分からん。

お前は何しに日本に来たんだ!?

 

本能寺で信長が言う「やっとわしを殺すだけの器になったか!」ってセリフは格好良いけど、こんな生命力のない信長誰が見たいの??
なんか私が期待してたのは、生命力に溢れ、新しい文化にガッつき、トンチンカンな衣装でドヤ顔してるような信長@まさおだったんだけど…。

 

なんか、作り手が後半で風呂敷畳む体力がなくなっちゃったのが見え見えというか。
全体的に雑!
頭を悩ませて一生懸命作ったとは思えない!!

後半の秀吉と光秀なんか本当ひどすぎる…。

信長含め、登場人物の考えが浅薄すぎるでしょ…秀吉は天下統一を成すんですよ…?

 

私がハズレっぽい公演はなるべく観ないようにしてるのもあるかも知れないが、ここ最近ではぶっちぎりでワーストの作品でした。

観てる間、はっきり苦痛だった。

 

自分の贔屓がこれで退団だったら…嫌だなぁ… 

私の好きな宝塚〜男役

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いろいろ掘り下げて考えてみると、なんだかんだで宝塚にはまった一番最初のきっかけは男役なんだよな~。

元々、自分が高校演劇で男役をやるにあたって女が演じる男の参考に某動画サイトで宝塚の動画を見たのがきっかけだった。
定期的に削除祭りされてるのはちょっと皮肉。。
 
初めて見た男役は、ともちんみっちゃん
ともちんを見て「宝塚にこんな男っぽい男役がいるのか!」と驚いた。
みっちゃんを見て「見た目男っぽくないのに歌い方と身のこなしで“男役”が成立している!」と驚いた。
 
とにかく、平沢進の言うところの”裏切り”に惹かれた。
私はこの裏切りが大好きで、裏切りというのは言ってしまえば“予想を裏切る”の裏切りだ。
アイドルにしろ映画作品にしろ私はこの“裏切り”が好きで好きでしょうがない!
宝塚はその最たるものだった。
 
だって女の身体で男を演じて成立させてくださいってかなりハードルが高い。
にもかかわらず、私が「まぁ、この程度かな?」と無意識のうちに作っていたハードルを宝塚は超えてきた!
しかも、そこには想像以上にバライティ豊かな男役の造形があった!
クオリティの高さとバラエティの豊かさ、縦軸と横軸両方に裏切りがあった!
 
ちなみに、動画サイトでの出会い以前、私はテレビでベルばらだけは見たことがあった。
正直、大半がロン毛にフリル服なので、その時点で男役の魅力は特に感じなかった。
しかし、動画サイトで見た男役たちはベルばらよりも見た目もキャラクターも多種多様で、それを見て初めて「かっこいい!」「おもしろい!」と思った。
いや今になってみればね。貴族ばかりと思ってたベルばらですが、その中にはアンドレの庶民的な色気があるとかそういうの分かるんですが、いかんせん初心者だし…。
そんなわけで、私は今も「ベルばらは上級者向けだから…」と初心者にはオススメしてません…。
 
そんなこんなで男役の表現の幅にやられた私はまんまと(?)宝塚にハマり。
母子共々、彩吹真央に落ち。
ヅカオタの道を驀進することとなり、現在ヅカオタ研7となるのでした。